読書日記PNU屋

読書の記録

畠中恵「いっちばん」

いっちばんいっちばん
畠中 恵

新潮社 2008-07
asin:4104507091

Amazonで詳しく見る

 病弱若だんなと妖怪たちのどたばたを綴る、まったりとしてほっこりする時
代小説集。
しゃばけ」シリーズも、もう七冊めである。いつものように鳴家は駆け回り、若だんなは相変わらず超絶病弱のままだが、彼の周囲の人たちには色々と進展が見られて興味深い。シリーズ前作のアノ人との再会もあり、通して読んでいるファンには嬉しいことだ。
 このシリーズは一時期中だるみのように(自分には)感じられてどうなることかと思ったけれど、心地よいマンネリズムの境地に達したのではないか。派手な何かはないけれど、地味に読み続けたくなるシリーズである。