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読書の記録

小澤実「左手の証明」

左手の証明―記者が追いかけた痴漢冤罪事件868日の真実左手の証明
小澤 実

ナナ・コーポレート・コミュニケーション 2007-06-01
asin:4901491660

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 副題「記者が追いかけた痴漢冤罪868日の真実」。
 朝のラッシュ時、いきなり女子高生に服のすそをつかまれ、そのまま警察署へ…逮捕、拘留・起訴されてしまうとは、悪夢としか言いようがないがこれは現実なのである。なんと長い時間、闘わねばならないのだろうか。
 本書に限らず、痴漢冤罪事件では、痴漢ということで侮るのか警察の初動捜査に不備がありまくりなことである。被害者は確かに可哀想なのだが、同情しすぎることなく、犯人たりうる証拠が確かにあるのかどうか、ニュートラルな目で捜査してほしいものだ。いい加減な捜査で人生をめちゃくちゃにされたら怒り心頭である。
 しかし、電車が殺人的に混むのがいけないんだよな…。ラッシュ時には女性専用車両を増設するとか、抜本的な解決策はないものだろうか。

 冤罪事件関連のノンフィクションおすすめ。どちらとは言わないが、一方は快哉を叫び、一方はひたすら苦い。
彼女は嘘をついている お父さんはやってない

 私の感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070227/p2
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070302/p1

 関連映画。フィクションだがリアルにつくりこまれている、おすすめ。

それでもボクはやってない スタンダード・エディション
 映画を見た私の感想はこちら。
http://ameblo.jp/joyblog/entry-10026590382.html