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読書の記録

山口雅也「垂里冴子のお見合いと推理」

垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)垂里冴子のお見合いと推理
山口 雅也

講談社 2002-03
asin:4062733943

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 聡明で温厚なのに、なぜか縁遠いヒロインはお見合いのたびにトラブルに見舞われるが、卓越した推理力で謎を一刀両断するのであった。ミステリー短編集。
 おとなしい長女とトンでる次女、ふつうの長男というドタバタ三姉弟が、どこか赤川次郎作品っぽいライトなノリで楽しい。
 しかし、最終話で私はヒロインを見損なった!
 以下、やや内容を予見させる可能性があるので注意。



 相手の過去が重かったらダメなんか? 見合い結婚なんだから、選り好みするのも込みかもしれないが、断る理由がそれとはがっくり。
 周囲に合わせているだけで、結局本人結婚する気なんかあんましないんだろーね。と、シリーズ続刊のための都合上なんだろうけども、過去の重さでは人後に落ちない私が言ってみる。