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読書の記録

東野圭吾「流星の絆」

流星の絆流星の絆
東野 圭吾

講談社 2008-03-05
asin:4062145901

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 幼い三兄弟は親に黙って流星を見に行くが、帰宅すると惨劇が起きていた。復讐を誓う彼らだが。
 フツーに面白いサスペンスなのだが、兄弟の父の趣味とか、兄弟がそういう方面に進んだ理由とか、犯人の動機とか、兄弟が彼が犯人だと確信した理由とか、その男がソレを十四年もの間隠し続けた心理なんかが今一つ腑に落ちない。
 みんなが妙にいい子チャンになるラストもちょっと…結局、三兄弟はオトナになれぬまま歳を重ねてしまったってことか?妹は甘やかされすぎだと思うのは私だけ?フツーに面白くは、あるんだけどねえ。

p.s.○◇ピの一致なら、(→ネタバレのため反転)★両方の店に共通の師匠★でもいたのかと思ったよ(by 酒井美羽「ミルクタイムにささやいて」)。
傲慢にも空想すると、兄弟はナシで女ひとりにして、愛と復讐の板ばさみメロドラマにした方が盛り上がったんじゃないかと思う。女ひとりなら成人三人詐欺で生きていくより説得力あると思うがなあ。