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読書の記録

大沢在昌「魔女の盟約」

魔女の盟約魔女の盟約
大沢 在昌

文藝春秋 2008-01
asin:4163266100

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 苦界から女ひとり逃亡し生き延びてきた〔水原〕。島の神社爆破後、韓国に潜んでいた彼女の元に再び死と暴力が降り掛かる。彼女に安住の地はあるのか?

 「魔女の笑窪」魔女の笑窪に続くシリーズ第二弾。ヒロインのセリフが過剰に女言葉なのは(小説の常としても)やや気になるが、前作の謎が解けたりまた新たな因縁が生まれたりと見所たっぷり…なのかな。
 作者は違うが水原って、どこか女版「不夜城不夜城 (角川文庫)(by 馳星周)みたいね。強固なバックもなく知恵と口先で裏社会を泳いでいくのがかぶって見える気がする。
 その水原だが、島で身につけた特殊能力は今回あまり発揮されず。スランプなのか水原…?

p.s.前作の感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20060203/1138964678