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読書の記録

首藤瓜於「指し手の顔 脳男2」上・下

指し手の顔 上―脳男2 (1)指し手の顔 上―脳男2
首藤 瓜於

講談社 2007-12
asin:4062143267

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指し手の顔 下―脳男2指し手の顔 下―脳男2
首藤 瓜於

講談社 2007-12
asin:4062143275

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 感情のない特殊な脳を持った「脳男」。凄惨な犯罪は彼の仕業なのか?精神科医と刑事は脳男を追う。

 久々の続編なので、思い出すのが大変だった。前作脳男 (講談社文庫)を再読しておいた方が良かったかも。
 今回は私的に不満な点が少なからずあってあまり楽しめなかった。 最大の欠点は犯人の造形。犯人像の古臭さは乱歩ばり。ちょっと特殊な設定になっているのだけど、それが動悸となった妄想の裏付けになりはしても、物語にはあまり生きてこないような。
 刑事のアクションシーンなどいいところもあるんだけれど、どこか不満なのは犯人の設定にリアリティがないというか…異質=異常だなんて…陳腐じゃね?ってところかな。あと、いきなりのオ×ニーシーンはいらないじゃないかな。
 文句言いつつも、3が出たら読むと思うが。