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読書の記録

ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」

ウォッチメイカーウォッチメイカー
ジェフリー・ディーヴァー 池田 真紀子

文藝春秋 2007-10
asin:4163263306

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 事件現場に時計を残すウォッチメイカーを追うサックスとライムだが。ライムシリーズ第七弾。

 もうシリーズ第七弾なんだな。事件の捜査が忙しすぎて、関係が進展しないライム&サックスが哀れ。
 「魔術師」のリアリティなさに読むのを止めようかとも思ったライムシリーズだが、キャラのその後が気になって結局読んでしまった。
 相変わらずサービスたっぷりで、今回はサックスの過去も絡めてうまく最後まで走りきった。前半は退屈だけれど、後半「時計」の意味がわかってからはちょっぴりゾクゾクしたね。
 しかし、宣伝で[ドンデン返しに次ぐドンデン返し]っていうのは立派なネタバレだよな。

 良くも悪くもハリウッド映画みたいなストーリーだが、本作は常連キャラたちへの愛情が感じられる素敵な読後感だった。
 それでも、捜査陣のへっぽこぶりは目に余るが…犯人暗躍のためには、ドジな警察が欠かせないから、まあしょうがないか。


p.s.キャサリン・ダンスはまんま松岡圭祐千里眼」だなあ。