有川浩「図書館革命」
図書館革命 有川 浩 メディアワークス 2007-11 asin:4840240221 Amazonで詳しく見る |
メディア良化法に抗うため武力を持った近未来の図書館。原発テロを契機に図書隊前代未聞の事件が勃発するシリーズ最終巻。
分厚く見えるがテンポのよい文章とノリのよいキャラで一気読み。
事件自体はとてもシンプルなのに、登場人物にのせられてこちらも逃避行気分を堪能できた。
最終巻にしては解かれぬ謎(ブラックボックスとかね)があるのは不満だが、いろんなことがオチるところにオチるべくしてオチるのは快感。「クジラの彼」でも思ったが、この著者はラブラブな恋人同士の幸せな空気を描くのがめっちゃめちゃ巧いね。ごちそうさま。
p.s.いくらなんでも、アレでそれとわかったのは無理があるのでは。図書館スタッフの方が優秀だってことでOK?