道尾秀介「ソロモンの犬」
ソロモンの犬 道尾 秀介 文藝春秋 2007-08 asin:4163262202 Amazonで詳しく見る |
友人が事故で死んだ。その時、なぜ犬は走り出したのか?青春ミステリー。
今回もだましてくれる道尾小説だが、本書ではそのポイントが肝どころではないだけに、サプライズは小さめ。だましの力技、強引さも健在で、ミステリマニアではなくただ物語を楽しみたい自分には、そこが好きではない…。
ただ、冴えない青年(一応、主人公)と、ステレオタイプながら善人ぶり際立つ間宮先生のコンビは魅力があった。
・・・・・・ちょっとマテ!!
忠犬ハチ公は柴じゃなくて秋田だぞ?!?!ソース:http://www.dogfan.jp/zukan/japanese/akita/index.html
重版からは直したらいいじゃないかな。
p.s.犬の力はそんなに強いのか?
私は小学生のころ、柴犬を連れ田んぼのわき道を散歩していた。何の前触れもなく、そちらに何か生き物がいたわけでもないのに、単なる気まぐれであったのか犬が急に横っとびに跳んだ。
私はリードを手に絡ませていたため、見事に引っ張られて用水路のドブに右半身だけはまり、半身だけ泥に染まったあしゅら男爵のような風体になり果てて家に帰った。
その時私の体重40Kg、柴犬は約10Kg。これだけの体重差をものともせず、犬は一瞬の跳躍で私を引き倒してみせたのである。
犬の散歩時、犬の力をあなどってはいけない。