八木教広「クレイモア」
掲載誌の月刊ジャンプ休刊をのりこえ、11月集英社より新創刊される雑誌で連載再スタートするという、剣と魔物のバトルファンタジーだ。
私なんかは、絵柄とか内容からいってバトルもの大好きなウルトラジャンプに移籍すればよいんじゃね、なんて思うのだがそこはそれ、いろいろと大人の事情があるのだろう。
以前私が書いた感想はこちら。http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070507
以下ネタバレあり。
連休で少し時間のできた相方が12巻まで読んでくれたのだが、その感想が面白かった。
彼はクレイモアがよく比較される(でっかい剣をぶんまわして魔物…かつて人間であった妖魔、をぶった斬る漫画先行作)「ベルセルク」を読んでいないので、発想が柔軟なのだ。
本当は彼自身の筆で書いていただきたいところなのだが、彼が多忙ゆえに、私が聞いて覚えていられたことだけちょっと書き出してみる。
・クレイモアのナンバーが47なのは赤穂浪士の四十七士にインスパイアされたのではないか
〜私なんかは、47ってことはクレイモアたちの住む世界も日本みたいに47都道府県なのだなぁ、としか思っていなかったので、正しいかどうかは別としてこの深読みが面白かった。
・生き残るのが七人なのは、「荒野の七人」のようだ
〜ん、そうかも。
追記、この記事を見た相方から
「オレの言ってることと全然違うぞ!」と訂正が。
生き残るのが、じゃなくて「今行動しているパーティが7人編成なのが『七人の侍』みたいだ」
ということだそうです。やはりうろ覚えで他人の発言を書くものじゃないわね。間違ったにしても、「七人生き残ったのが白雪姫の七人の小人のようだ」とかアサッテなことを書かなかった自分にこっそり安堵。
・強いものが正当にナンバー評価されていないところも現実の世界を反映していて面白い
〜ほんとにねえ。
・雪の中での戦いは、雨の中での戦いを魅せた黒沢映画の影響を思わせる
〜映画にうとい私からするとなんともコメントしづらいのだが、そういう視点もあるのかと気づかされた。
11月の連載再開が楽しみである。