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読書の記録

鯨統一郎「ルビアンの秘密」

ルビアンの秘密ルビアンの秘密
鯨 統一郎

理論社 2007-06
asin:4652086075

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 別居中の父に会いに行った高校生の冷。彼女の目の前で、父はルビアンとつぶやき息絶えた。理論社ミステリーYA!の一冊。

 ジュブナイルということもあり仕方なくもあるが、大人な読者には設定が一通り明かされた時点で大まかな事件の骨組みが見えてしまうのがやや難か。
 何人も人死にが出る割に、ライトにトントン拍子で進行していくので、あまり盛り上がりはないかも。
 この著者らしい遊び心がラストにちらっと明かされ、そこは良かったが、サスペンスとして大人が読むには少々物足りなさを感じるかもしれない。

p.s.植物学者がからむというので「ヒミコの夏」ヒミコの夏みたいな感じかと思ったのだが違っていた。あんな感じだとよかったのだけど。