折原一「疑惑」
疑惑 折原 一 文藝春秋 2007-06 asin:416326020X Amazonで詳しく見る |
うまくやったはずだったのに…犯罪のからむ皮肉なシチュエーションを描くライトな短編集。
この著者の本はいつも愉快な企みに満ちていて好きなのである。本書は短編集ということもあり長編の時のようなドカンとくるサプライズこそはないが、プチサプライズとくすぐりがあちこちに見られる。ちょっぴり阿刀田高っぽい読み味かもしれない。
ラストのニ編は、先立って「黙の部屋」を読んでおくことをおすすめする。