C・V・オールズバーグ「さあ、犬になるんだ!」
Chris Van Allsburg「PROBUDITI!」
さあ、犬になるんだ! C・V・オールズバーグ 村上 春樹 河出書房新社 2006-12-16 asin:4309269338 Amazonで詳しく見る |
まあなぜ読んだかといえば、セピア色の表紙画(著者自身によるもの!)がステキだったからと、村上春樹・訳だったからなんとなく。
いたずらっこがお誕生日に、妹にイタズラをしかけるわけだが、それが思わぬ方向に転がっていく、というお話。絵はすばらしい。セピアのトーンが美しくて。だが内容…ストーリー的にはSo What?と言いたくなるもので、ラストの考えオチがハマる人にはいいのかもしれないが私にはなんとも面白くないわけで。まあ絵がきれいですねえ、それだけで。でもamazonの評価見たら★4か5なんだよなぁ、きっとわかる人とわからない人に分かれるんだろう。本ってそんなもの。
正直、主人公があんま好きになれんかったね。妹を「雑種」呼ばわりされて怒るシーンがあるんだが、それって雑種=価値が低い、と考えているわけでしょ。ほんとはイタズラもんに見えて実は妹思い、っていういいシーンなんだろうけど、私は雑種犬マンセーなのでそこらへんにカチンと来て、合わなかったですわね。