倉阪鬼一郎「騙し絵の館」
騙し絵の館 倉阪 鬼一郎 東京創元社 2007-03 asin:4488012248 Amazonで詳しく見る |
過去に怯えるお嬢さまを守る執事。彼らはひっそりと暮らしていた。一方、少女連続殺人事件が発生して…。
これは何と言ったらよいのか…企みは、わかる。折原一と霞流一を足してそこから何かを引いたような小説、というのが読後の正直な感想だ。
或る意味バ××ス…と言うのはネタバレになるだろうか。ズッコケるやらなにやらモヤモヤとした読後感のミステリであった。それは仕掛けの重要なピースの幾つかが、中盤を前にして予測出来てしまうせいであろうか。
美しい文章で●カミ●をやるとこうなる、という見本のような一冊。