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読書の記録

松岡圭祐「千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮」

千里眼ミッドタウンタワーの迷宮千里眼ミッドタウンタワーの迷宮
松岡 圭祐

角川書店 2007-03
asin:4043836058

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 友人・由愛香の様子がおかしいことに気付いた美由紀は国家の命運をかけたギャンブルに巻き込まれていく…。
 文庫でスタートした新・千里眼シリーズ4冊目の本書では、美由紀がまたまた大ピンチに陥ってしまう。もうそんなダメ人間見捨てちゃえよ、という読者の気持ちを代弁してくれるのはもう一人の友人・藍だ。美由紀の献身ぶりはちょっと異常なほど。神や仏でもなし、貶されても他人にここまで尽くしてしまうなんて、彼女自身何らかの歪みを抱えてはいないか。美由紀にこそ、カウンセリングが必要なのかもしれない…と、ふと思った。

p.s.神経のダメージって深刻なので、展開上ミドリンくらいにしといた方がよかったと思う。向こうさんも情報さえわかればよいわけで、再起不能にする気はなかったみたいだし。
p.s.その2.ミッドタウンタワーって実在するんだァ。田舎モンなので知らんかった。

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