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読書の記録

戸梶圭太「ツーカイ!金剛地くん」

ツーカイ!金剛地くんツーカイ!金剛地くん
戸梶 圭太

徳間書店 2007-02
asin:4198622884

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 ドラマ評に酔いしれる金剛地と上司で新聞部長の伊勢谷は犬猿の仲。自意識過剰な金剛地がついに常軌を逸してしまって…!?
 タイトルに偽りありだろう、「ツーカイ!」じゃなくて[フユカイ!]の間違いだろう!と叫びたくなるハチャメチャ・サスペンス。
 途中から急展開になるので戸惑った。そこは書き下ろし部分であった。つながりが妙に思えるのは実験作ゆえか?
 トカジ小説にはありがちな、相変わらずのエログロ激安人生模様なのだが、著者の生み出した歴代激安変態人間と比べると、さしもの金剛地もまだまだ小物と言わざるをえない。その点でややインパクトに欠ける小説であった。