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読書の記録

吉田太一「遺品整理屋は見た!」

遺品整理屋は見た!遺品整理屋は見た!
吉田 太一

扶桑社 2006-09-26
asin:4594052320

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 突然死、自殺、殺人…持ち主が亡くなれば、モノは遺品となる。遺品の取り扱いから故人の一部の清掃まで、遺族が悲しみの中行うのが困難な作業を代行する仕事に就く著者が明かす衝撃のノンフィクション。

 文筆業の方ではないから、美文ではないのだが、逆にそのぼくとつな語り口が臨場感を生んでいるのかもしれない。とくに独居老人の孤独死問題は、こんなにもあるのかと驚かされた。
 肝心なところは企業秘密だったりするのは仕方ないのか。明かされなかったところこそが、気になって仕方ないのだった。
 やりがいのある大変な職業であると思う。だが、自分の死に時を思うとき、頼まなくても済む最後を迎えたいものでは、ある。