西尾維新「刀語 第二話 斬刀・鈍」
刀語 第二話 斬刀・鈍 西尾 維新 竹 講談社 2007-02-02 asin:4062836041 Amazonで詳しく見る |
奇策士とがめと虚刀流の剣なき剣士・七花は次なる刀を手に入れるため、砂漠の中の城を訪問するが。
毎月刊行シリーズの2冊目。うーん、これ、そういう企画なんだから仕方ないかもだけど、月1冊とかじゃなくてドーンとね。敵ひとり一章の長編として、どかっと出していただきたい。ちょびっとずつ進行、ではまだるっこしくて仕方ないのだ。
どうも戯言シリーズが終了してから、語りレベルを下げたというのかスピードがのろくなったように感じられてしょうがない。いーちゃんみたいな饒舌な人間はそうそういないということかしら。
さて、最後に本書の内容について。時代物と気負うこともなく、サクサク読める。剣士がどうこうも難しくない。とがめと七花とのやりとりは、かわいらしくさえある。ただやはり、1冊として読むにはちょっと薄いと思う。毎月刊行ということを、さしひいてもだ。あとイラストは戯言シリーズのときのように、気合入ったヴァージョンがよいなあ…。