読書日記PNU屋

読書の記録

光原百合「銀の犬」


楽人オシアンは竪琴の調べにより世界の歪みを治すことが出来た。
相棒ブランとオシアンが人の悲しみ解きほぐす、
ファンタジック・ミステリー。


「声なき楽人」
亡き恋人の曲は何を歌うのか。
第一話はドキドキの出だし。いきなり罪もなき乙女が八つ裂きに
されかかっているのだから!
真相は予見出来てしまうけれど、悲しさと暖かさの絶妙なブレンド
堪能した。


「恋を歌うもの」
恋多き妖精との悲恋物語。本書の中で一番好みだったお話。
イシルが魅力的すぎるのもあるけれど、妖精がリアルにありありと
描かれている様が素晴らしい。
ロージィは確かに弱かったけれど、二人の恋人を憎むことは出来ない。


(感想つづく)