川端裕人「銀河のワールドカップ」
Amazonで見る
元Jリーガー、現在無職の花島は、公園で見所のある子供達に会う。
成り行きから彼らのサッカーコーチに就任し、チーム・桃山プレデター
を率いることになった花島が目指すのは…銀河?!
少年少女爽やかサッカー小説!
現実世界でミーハーサッカーファンである私の中でサッカー創作
ベスト1は塀内夏子「Jドリーム」
であり、次点は野沢尚「龍時」
で揺るがない。
しかし個性的な子供達が縦横無尽に駆け抜ける本作はそれらに次ぐ
面白さであった。天才肌、努力家と子供のキャラが立っているのもいいし、
花島が自主性を尊重する主義なのも好感度大。
小説だから現実にはありえないと頭では思っても、読んでいくうちに
子供達に感情移入してきて“奇跡”が起きることを信じたくなる。
それが物語の力だと思う。
p.s.Bッカム→ベルバウム、Rベカル→ボビカルなど現実にいるモデルを
想像して読むのが楽しかった。
ゴン様がやってのけたあの技は、ロナウジーニョがほんとにやっていたっけ。
塀内夏子のサッカー漫画「オフサイド」
が好きな人にオススメ。