今日買ったまんが（敬称略）。
●「猫本NEKO-MOTO」講談社
再録多し、気のぬけ〜た猫本。
いいのかこれでもネコ好きならば赦せるのか？
諸星大二郎先生の書き下ろし（たぶん）が
入っているから買った。仕方なく。
だいたい、猫アンソロ買うくらいのネコ好きだったら
北道正幸（再録）や、こなみかなた（半分は再録）
などのネコマンガはもう既に買って読んでるんではないのか？
（諸星作品のために買った私は初読であったけどさ。）
前々から、
こなみかなた「チーズスイートホーム」の絵が可愛くて
店頭で見かけるたびに気にはなっていたんだが、
なんとネコ禁賃貸でネコを買う話だったとは。
いかんついていかれん。
なにしろ四角四面では定評のあるワタクシのこと、
ネコのためにもルール破るなら飼うな！！！
一戸建てに引っ越せと思うわけなんであります。
ネコそのもののエッセイ系マンガと、
ネコにまつわる創作系のごった煮本になっている。
リアルエッセイオンリーの方が本が引き締まると
思うんだけど、そればっかだと飽きるせい？
残念ながら、期待した萩尾望都作品には生理的に
ついてゆけず。
やまだないとは本書で初めて読んだが、
少ないページ数ながら画面からあふれるせつなさに
驚かされた。哀愁。
創作系ながら、人気キャラをうまく外伝っぽく
使った山下和美が巧い。
諸星大二郎はさすがの出来。パロディにニヤリの
面白さ。
ネコ好きのための本ながら、敢えて苦言を呈する
塀内夏子もいい。
ネコが好きじゃないと公言しながら無類の面白さを
誇るのが瀧波ユカリ、これはすごいぞ。
巻頭グラビアに各ネコ写真があるのはうれしいが、
コドモじゃないからシールはいらんよ。
相変わらずの残酷ぶりがイイ。
人体破壊ぶりは容赦ない。規制が厳しくなる前の、
少年漫画ってこうだったよなァ。
●瀧波ユカリ「臨死！！江古田ちゃん」（１）
アフタヌーン期待の大型新人。
もうムゲニンよりエデンより断然私はコレが好きだ。
江古田ちゃんなる、ちょっとボンビーで夜の蝶で
きりり和風美人な優しく賢い女のコの４コマライフ。
これがイタい。死ぬ程痛い。読んでると死にそうだ。
そんなほんとのことを言っていいのか、と。
苦くせつない恋愛模様と、
街で見かけた妄想爆発人間模様、
イタくやがて哀しい血縁話にもう釘付け。
（１）ってことは続刊出るんだよな？期待。
著者サイン会もあるのだそうだ。
地方ゆえ行けないのだが、著者は江古田ちゃんに似て
おられるのかどうか、知りたくてたまらない私だ。
敢えて言うなら、主人公の妖しい和風美を演出するために、
表紙カバーは白黒の方がよかったんではないかと。
ピンクと青では、せっかくの粘る描線がイキてこない気がする。
オビとデザインが干渉しちゃってるのももったいないね。
