KINKETSU!図書館侍
いやー金欠ですわ。もうカネがない。給料日は来月。
だから本も買えないので怒濤の新刊たちは指をくわえて見送り、
図書館にたよらざるをえない。
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一家を惨殺した「怪物」はどこに潜んでいたのか?
さまざまな証言から浮かび上がる、人間たちの愚行のカタログ。
人間という生き物は、こんなにも愚かで、哀しい−。
痛烈にして哀切、「慟哭」「プリズム」に続く、第3の衝撃。
うわあ、いかにも重厚な感じ。
実は「プリズム」読んでないし、「慟哭」路線より「追憶のかけら」路線の方が
好きなんだけれど、これは読み逃せない作品だろう。
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少年の日、妖しいキネオラマにて怪人と名探偵に出会った森江春策は、
中学で殺人事件を解決し、大学時代には怪死を繋ぐ意外な真相を
看破する−。名探偵誕生の軌跡を描く傑作ミステリ5編。
「年譜・森江春策事件簿」を特別収録。
芦辺ミステリとは必ずしも相性のよくない私ですが、
森江探偵はスキなのですわ。
これは期待。
僕たちはこの星に生まれて、一体なにをしているのだろう。
すべては、ちっぽけで残酷な毎日のために生きている−。
遠い遥か彼方の惑星にある「聞いたような」3つの国を舞台に、
人間心理の暗部をトカジ独自の文章で抉り出す。
うーん、トカジ新作はほとんど毎回買って来たんだがなあ。
今月に出た「ちぇりあい」がいつも通りでゲップが出るので
これは見送ろう。たのむよ図書館様。
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容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の兄と、何をやらせても
落ちこぼれの弟。顔のない少年の絵、いびつな兄弟、
30年前の凄惨な事件…。全てを覆しうる、出生の秘密。
本当のユダは誰だ? 現代を生きるカインとアベルの物語。
これも面白そうなんだけど。
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ホラー作家の道尾は、取材のために訪れた瑞祥房で、
口を開けて笑う千手観音と頭から血を流す仏像を見た。
話を聞いた真備は、早速瑞祥房へ向かう−。
20年の時を超え彷徨う死者の怨念に真備が挑む、シリーズ第2弾。
「背の眼」はあまり好みじゃなかったのだが、この著者の
怪異を書く力にはちょっと注目しているので、一応読んでみたい。
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雪永鋼は腕のいいオルゴールのレストア(修復師)。
その日、彼のもとに持ち込まれたのは、ひとつのオルゴールと
奇妙な「謎」。そして鋼を苦しめる「過去」には一体なにが?
オルゴールの音色のように哀しくて優しいミステリ。
これは新書。せつなそうなミステリ。面白そう。
書影がまだなかったのだが。
白骨の語り部―作家六波羅一輝の推理
死後一年が経過した女性の白骨死体が発見された。
だが、昨日、彼女は生きていた!? 民話の郷・遠野の旧家を
舞台に忌まわしき惨劇が……。作家探偵・六波羅一輝が謎に挑む!
長篇書下し推理。
これも気になる新書ミステリ。
読める日を楽しみに待つつもりである…。