上原尚子「「実話」怪談草紙」
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ライターである著者が初めてものした怪談集。
12月という、怪談オフシーズンに出版された書籍だが…
怪談フリークには夏も冬もなく、ただ新たなる刺激を求めて
怖がりたがりの虫うずくのである。
読んでみて思ったこと…こ…これは怖い!
起きている現象は怪談の定番、オーソドックスなのだが過不足なく
的確に描写してみせる語り口の巧さのせいか、なぜかありありと
光景が眼前に浮かんで来て、かなりの怪談フリークの私ですら
箸休めにサッカー雑誌を読みながらでないと読了出来なかった。
このゾクゾク感、かなりのもの。
夜中、トイレに行けなくなるかも…?!
p.s.怪談の名手・加藤一による愛のこもったあとがきもナイス!