梶尾真治「精霊探偵」
背後霊の見える男・新海はお世話になっているカフェのマスター
夫婦から人捜しを頼まれる。
しかし、浮かび上がった真相はおそるべきものだった…。
心霊探偵でいくのかなと思ったらなんじゃそりゃ!というような展開に…。
でも、読みやすいしエンタメとしてはきちんと面白いので、
文句はもうしません。
主人公がいまひとつパッとしなくて(まあそれもラストで納得だが)、
おきゃんな小夢ちゃんが物語に花をそえてくれてるという感じ。
ありふれた素材ではあるのでサプライズはあまり無かったんだけども、
それなりに人情感じさせるつくりで読み心地はいいし
(「黄泉がえり」のような感涙話を期待したらダメ)、
安定した水準を保ったエンターテインメントであると思った。
p.s.表紙がなんでクロネコ?と思ったら、ちゃんと意味があったのねー。