読書日記PNU屋

読書の記録

さくらももこ「ひとりずもう」

オンライン書店ビーケーワン:ひとりずもう2005.8小学館\1,050


笑いとトホホの詰まったエッセイ集。テーマは青春。
 
青春ということで、いきなり第一話は「チンチン」と連呼されて
いてドギマギするが、さくら流ヰタ・セクスアリスというほどではなく、
あっさり流していくところがさすがと言えようか。
 
それにしても、
“漫画家になる”“ダラダラ過ごしても文句言われない”“八百屋をつがない”
という著者の少女期の夢は全てかなっているのではないか。
うらやましいことである。しかし夢については夢見力が絶大な著者であるから、
かなったかどうかはさいごまでわからない、というくだりに納得。
 
内容としては性的知識へのめざめ部分以外は、ほぼ漫画で読んだことの
ある内容が多かった。特に後半は漫画のノベライズかと思うくらい
内容がかぶっていた。一度読んだ内容なのに、それでも飽きず面白く
読ませてしまうところが「現代に甦った清少納言」たる所以なのであろう。