読書日記PNU屋

読書の記録

第133回直木賞決定!

なんと朱川湊人「花まんま」受賞です。めでたい!!

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以前候補になった「都市伝説セピア」よりもせつなさと恐怖感が
グレードアップしているんで獲ってほしかったのよ。
(ここだけの話、「さよならの空」はちとパワーダウンで心配したよ)

オンライン書店ビーケーワン:花まんま2005.4文芸春秋\1,650

候補作になっていた中で既読だったのは以下。

絲山秋子「逃亡くそたわけ」
オンライン書店ビーケーワン:逃亡くそたわけ2005.2中央公論新社\1,365
優柔不断な男と、病んでいるが強い女の逃走劇。
どこかユーモラスな作風は好きなのだけど、本作はヒロインが
エゴイストで好きになれず。


恩田陸「ユージニア」
オンライン書店ビーケーワン:ユージニア2005.2角川書店\1,785
これは読んでいる最中の謎にたゆたう感覚は絶品なものの、
読後あっけない印象なんだよね。
でも恩田氏は優れたエンターテイナーだから、きっといつか獲るでしょう。


古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」
オンライン書店ビーケーワン:ベルカ、吠えないのか?2005.4文芸春秋\1,800
かっこいいのだけどねー。犬の物語が結局は人に吸収されてしまう
ところがどうも腑に落ちないということで。
あと世界的に血族が時代を越えて広がっていくストーリーって先例があるし。
その先例を超える面白さは感じなかった。



p.s.芥川賞については、受賞作を始め未読のものが多いのでノーコメント。
いつもは賞なんて興業だしね〜と醒めていたのだが、やはりお気に入りの作品が
獲るとうれしいものだなぁ。