読書日記PNU屋

読書の記録

松岡圭祐「ソウルで逢えたら」

オンライン書店ビーケーワン:ソウルで逢えたら2005.6徳間書店\1,260

多額の借金を背負い、韓国ならなんとかなるかも…と
渡韓した子持ち独身三十路の明恵。韓国で彼女を待ち受ける、
意外な運命とは。
 
うううむ。成長モノにはありがちなことだが、独身子持ち女性に
しては莫大な借金を背負いながらも悠長に韓国語会話教室に通ったり、
なんとなく韓国へ出稼ぎに行ってみるなどヒロインがあほすぎ。
無計画・無思慮にもほどがあると思う。私はヨン様追っかけなんかの
ミーハーファンとは違うのよ、って優越感を持っているヒロイン明恵
だが、じゃあアンタはなんで韓国に行ったのだい?
 
韓国ドラマの追っかけおばさんが、憧れと現実の落差を知る、
みたいな方がウケたかも…私には。
 
韓国ドラマを好きな人か、韓国と日本の習慣の違いを知りたい人には
楽しめるかもしれない1冊。それにしても、雇い主が見つかってからの
明恵のたどる運命はまさに夢物語と言おうか絵空事と言おうか…
とても受け付けられない内容だった。ベタな数十年前の少女漫画みたいで、
或る意味面白くは読めたけれど。 


p.s.三十路越えても自分探しか…。