読書日記PNU屋

読書の記録

平山夢明「東京伝説 ゆがんだ街の怖い話」

東京伝説(5)(仮)2005.4.27竹書房\580


都会って、怖い。一人暮らしって、恐ろしい。
隣り合うサイコ、つきまとうストーカーに震える1冊。
 
シリーズ5冊目となる本書だが、ワン・パターンにならず
よくもまあこれだけ不気味で総毛立つ話ばかりを収集
なさったものよ…と思う。
 
ちと誤植が多めなのが玉に瑕だが、内容は文句なく恐ろしい。
生理的嫌悪感あおる描写はいつも通りだが、今回とくに痛覚に
突出した内容になっていて、読んでいて吐き気がしてくるほど。
もうカンベンしてくださいッと心で絶叫してしまうかも。
 
今春から都会で一人暮らしする人にそっと手渡したくなって
しまう1冊。