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読書の記録

山口真理子+朝日新聞「乳がん検診」取材班「乳がんはなぜ見落とされたのか」

乳がんはなぜ見落とされたのか 「余命半年」の私にできること乳がんはなぜ見落とされたのか
朝日新聞乳がん検診」取材班

朝日新聞社 2004-02-14
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 副題「「余命半年」の私にできること」。
 優しい夫と三人の子供、やりがいのある仕事とバリバリ働いていた女性。検診を受けていたのに乳がんを見落とされた彼女が、検診システム改善を願うノンフィクション。 私も数年前、市のすすめる乳がん検診を受けたのだが、そこは産婦人科だったので、念のため外科でエコーとマンモグラフィも撮ってきた。
 乳の専門は外科です! 医学生でもそれを知らないヤツがいるらしいけど、そいつはきっと勉強が足りないのでしょう。
 自分の手に負えない、判断に迷う症状の患者を専門医に紹介するのも常識だ。少なくとも、私は母校の医学部でそう教わった。しかし、その常識が通用せず、プライドなのか自分のところで抱え込んで悪化させてしまう医者が実在するのだから、恐ろしいな。 乳がん検診の視触診にしても、産婦人科ではただ表面をさっとなでるだけだったが、外科ではかなり念入りにやっていたので、やはりしこりや皮膚の異常があったら専門医を受診すべきと私も強く感じた。