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読書の記録

小路幸也「HEART BLUE」

HEARTBLUE (ミステリ・フロンティア 40)HEARTBLUE
小路 幸也

東京創元社 2007-12
asin:4488017371

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 かつて、地下生活をしていた少女が消えた。現在は里親のもとで幸せだったはずなのに、なぜ?悲しみのゴースト・ストーリー。

 あうあー、さわやかな装丁とサスペンスタッチの粗筋から予想したのとは全く異なる内容だったよ?!ゴースト・ストーリーだとはな…。
 自分には合わなかったので、ここから先はファンは読まないといいじゃないかな。


 前作「HEART BEAT」HEARTBEAT (ミステリ・フロンティア)と語呂あわせのタイトルかと思って読んだら、内容のあまりのブルー(憂うつかつYセツ)さにため息。
 いや、スリリングだとは思うよ?悲劇の裏に、友情や愛情もあって。でも、そんな貴重な感情すら凌駕する嫌悪感がつのってしまい、自分には受け入れがたい話だった。この辺は個人の好みもあるだろうし、読者の性別にもよると思うが、私はこのテーマジャンルだめなんだよー。生理的にダメなのよ。ペドと不倫と×ン×ス×は(私の苦手な三題話かいっ)。

 あと、アレが救いになるとは理解できん。価値観が異文化。犯罪だよ?なんで、人類数千年の歴史のほとんどにおいて、ソレがタブーで犯罪とみなされてるかってことなのよ。ひでー、ひでーよ。(前略)ドも鬼畜だが、ケ(後略)は悪魔だろ。インキュバスだろ。(前略)カの心情も、まるで理解できん。読後マジで悪心と眩暈がしたよ。
 「カレンダーボーイ」カレンダーボーイも合わなかったし、価値観とか基本的考え方が、作者と合わないのかもしれない。