今日の挫折本
面白そうなんだがなあ、挫折してしまった。
山田正紀「白の協奏曲」ふとしたことから、令嬢の壮大な計画に協力させられることになった、M交響楽団の面々。
七十年台に発表されながら単行本化されていなかった幻の作品だそう。
ロッキード事件がこないだのことだったりと、やや時代を感じさせるところがある。
私が最もジェネレーションギャップを感じたのは『黒のセーターのネックを引き上げ、友子は顔の半分を隠した』というのが『妙に男の気持ちをそそるしぐさだった』というくだり。たぶんセクシーだという意味なのだろうが、今なら包茎手術の宣伝広告としか思えないのではないか(ヤンマガなんかによく載っている、セーターを顔にかぶっているアレだ)。ある意味、男心を刺激するしぐさかもしれんが。