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読書の記録

上遠野浩平「酸素は鏡に映らない」

酸素は鏡に映らない酸素は鏡に映らない
上遠野 浩平

講談社 2007-03-30
asin:4062705826

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 虫を追って公園にたどり着いた少年は、世界の支配者に出会う。
この作家さんの本は初読なのだった。なぜ読んでみたかといえば講談社ミステリーランドの一冊だからである。
 キャラ立ちもそこそこ(強烈な個性はないがまあまあ愉快)、見せ場もあるし、事件とそれなりの盛り上がりもあるのにイマイチ楽しめなかったのは、世界に謎が多く説明なきまま終わるせいか。いちげんさんにはちと、とっつきの良くない本かもしれない。
 読みやすい文体は評価ポイントであろうが、時々くだけすぎる(作中の神の?著者自身の)語りに私は違和感を覚えた。