唐沢俊一・ソルボンヌK子「三丁目の猟奇」
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「三丁目の夕日」ヒットを受けて、唐沢俊一原案・ソルボンヌK子作画で明かす「三丁目の夕日」時代の実録殺人絵巻。
今までこの著者の本をあれこれ…とかとかいろいろと読んできた身には、時代と舞台限定ゆえかネタがやや小粒な印象。ほのぼのゆっくりのいい時代が強調されている「ALWAYS 三丁目の夕日」へのアンチテーゼ的意味合いの作品なので、いつの世もこんなモンよねえ、と思っている読者には、いまいちパンチ力がないかも。
ここからは余談なのだが、今日はダンナJIMMYくんの購入したアニメDVDを見た。コレである。
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この中で「20世紀後半がいちばんいい時代だった…」というセリフがあり、学生当時リアルタイムで見たJIMMYくんは、これが印象に残ったそう。
確かに、犯罪の「身近」度はどんどん上がっているような気がする。事実、昔も現代と同じくらい殺人はあったのだろう。残虐な猟奇殺人も。だが、ネットも普及しマスコミの報道がエスカレートしやすい現代では、殺人のインパクトが世に広く伝わりやすい性質を持ってしまったのではないか。そういう意味では、古きよき日本は現代よりもスローで平和な世界だったんではなかろうか。もはや新聞で、「バラバラ殺人」の見出しを見てもちっとも驚かない自分が少しイヤだ。