鯨統一郎「タイムスリップ水戸黄門」
タイムスリップ水戸黄門 (講談社ノベルス) 鯨 統一郎 講談社 2006-11-08 asin:4061825100 Amazonで詳しく見る |
今度は水戸黄門がタイムスリップ!?麓麗が活躍するタイムスリップシリーズの一冊。
いつもどおり、ありえな〜い!!の連続で都合良さ満開なのだが、後味のよいライトな作品に仕上がっている。
とはいえ、内容は小学生向けに近い単純明快勧善懲悪なので、大人な読者は明るい小説と暗い現実のギャップを思い知らされて、ちょっぴりへこむかもしれない。
あなたは何を期待して鯨小説を読むの、ということになるのだがシリーズ前作「タイムスリップ釈迦如来」のような、はちゃはちゃなパワーは今回見られない。全ては予定調和で、こうなるのだろうな、という予想が一度として裏切られることはなかった。次回はもう少し意外性を期待したい。