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読書の記録

芦辺拓「千一夜の館の殺人」

千一夜の館の殺人
芦辺 拓著
光文社 (2006.7)
ISBN:4334076378
価格 : \940

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森江弁護士のもとに持ち込まれた遺産分配の依頼。
一方、助手の新島ともかは件の家に潜入するが、連続殺人が…。


アラビアンナイトを背景に繰り返される殺人。
金持ちの酔狂と言えばそれまでだが、
そんな簡単に潜入出来るのか?とか、警察は普通第一発見者の
身元確認をするんじゃないだろうか?など疑問もわいたりする。


本格ムードたっぷりだし、
気の遠くなるほど手間暇のかかったトリックとサプライズ連発も
あり意欲作かつ労作であるのだが、先述した疑問点が作中に
のめり込むのを邪魔したように思う。


凝りに凝ったマニア向けの一冊かも。