山本ひろし「心理捜査」
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パッとしなかった佐羽署の検挙率が急上昇。
野心を持った女性ライターは、捜査成績向上の秘密を探るが。
本書はチュンソフト小説大賞受賞作とのこと。
あれ…著者は某小説家、でいいのかしら?
プロフィールには触れられていないけれど、そういうことよね?
さて、全くの新人の作品にしてはよく出来ていると言える。
だがプロの作品として見た場合、やや大味という不満が残る。
伏せられている以上、邪推は不要か。
作品自体は欠点も少なく行き過ぎぬウンチクの分量も好ましいのだが、
キモであるポイント自体が同ジャンル(サスペンス・ミステリー)内の
某ベストセラー松×圭○の△里◇シリーズとかぶっているため
新味は無かった。
それでも、見えていなかったものが露わになるラストの味わいには
新人らしからぬ力量が見られた。