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読書の記録

伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」

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人間嘘発見器の成瀬、嘘付きで饒舌な響野、
動物好きで掏りの達人・久遠と精密な体内時計を持つ雪子の四人は、
誰も傷つけずに鮮やかに金を奪う銀行強盗チームだった。


あの4人が帰って来た!

そう、ロマンはここにある


前半は日常の謎系ミステリーだが、後半への伏線をたっぷり含んでいる。
チームワークの魅力は前作の方が大きかったように感じるが、
キャラクター同士の会話、掛け合いの楽しさは、やはり格別。
小気味よい展開を味わえるのがうれしい。
今回も、前作同様に広辞苑のパロディ(?)が豊富に入っており、
愉快な文例など見逃せない。三年ぶりにシリーズ新刊が出た直後に
こんなことを言うのは気が早いかもしれないが、
彼らの新たなる活躍を心待ちにしたい。