鯨統一郎「パラドックス学園」
Amazonで見る
日本人の湾田乱人は、気付くと留学生ワンダとしてアメリカ
「パラドックス学園」のパラレル研究会に入会していた。
混乱する記憶、そしてその世界には「ミステリー」が存在しないという??
なにしろ登場人物が、ヒラ部員から刑事まで有名推理作家と
同姓同名なのだから、その遊び心が楽しすぎる。
しかし、その世界設定には少々首をかしげる点も。
だって××小説が無い世界だけど、犯罪実録本はあるのよね?
で、奇怪な密室とかそういうミステリぽい事件が多発してる世界
だったらその犯罪実録本の内容って…××小説になりませんかしら。
その辺がどうも腑に落ちない。
無理めなところもありつつも、真相には呆然!
またやってくれたという感じ。
そこに至るまでが私にはきつかったが、本書の着想たるや。
ミステリ界の奇書、バカミス代表と言えるかもしれない。
p.s.パラパラまんがもお見逃しなく!