読書日記PNU屋

読書の記録

新堂冬樹「天使がいた三十日」

オンライン書店ビーケーワン:天使がいた三十日2005.6講談社\1,470


作曲家の「私」は愛する妻と子を一度に喪い絶望していた。
そんな時、虐待されていた犬のマリーに出会って…。
 
これはすごくいい話である。
新堂冬樹が「忘れ雪」「ある愛の詩」など発表してきた
一連の純愛の奇跡モノの一つ。

感動的であるのも認める、素晴らしいとも思う、
でも疑り深い私には、この奇跡を信じることが出来なかったのだ。
都合良く、作り事であるとしか読めなかった。
そういう読み方しか出来ない自分がせつないなぁ。
 
犬に人間の食い物を与えるところも気になる…
(人間の食べ物は塩分も糖分も多いから犬にはよくないんだよー)。