読書日記PNU屋

読書の記録

富樫義博「HUNTER×HUNTER」を今ごろ読む

 先日漫画喫茶へ行く機会があったので、気になっていながら未読だった「HUNTER×HUNTER」を今さらながら読んだ。この人気作に関しては数多のサイトにて感想・考察があるだろうけれども、敢えて先入観を抜きにして読み始めた。自分なりの感想を記すためでもある。だから、この作品がなぜ未完のまま放置されているのかは知らない。

 主人公は少年マンガ定番のまっすぐで単純な気性の少年・ゴンだ。彼の父親は伝説のハンター(広義の賞金稼ぎのような、ハイリスク・ハイリターンにして人気職)なのだが、彼は生まれてこのかた母も父も知らない。そんなゴンが、父親に会うためハンター試験を受けるところから、この物語は動きだす。

〜〜自分用まとめ〜〜
 ハンター試験でゴンは友人と出会う。医師を目指す偽悪者レオリオ、大多数が惨殺されてしまったクルタ族の生き残りにして性別不明なクラピカ、著名な殺し屋一族の息子キルアたちである。
 途中「念」が導入されてからは露骨に荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険」っぽくなってしまったのが残念だ。続く「GI」編はゲームにおけるトレーニングステージ。体力知力戦闘力をUPさせるのが主目的なために、つまらないとは言わないがスピードダウンした印象がある。
 未完となっているキメラアント編は「レベルE」でも見られた昆虫の女王モノ。いかにも週刊少年ジャンプらしい敵の強さのエスカレートが見られる。これが誠に残虐で、ハッキリ描いていたら一生モノのトラウマになりそうなシーン(ネフェルピトーが編み物みたいに人体操作しているところetc.)があるので、少年誌に連載していたことがチャレンジャーだと思う。
〜〜ここまで〜〜
 
 最近連載がジャンプで再開されたので読んでみたが、いつもどおり。全くブランクを感じさせない内容と(なぐりがき?)クオリティ。連載中断前に時空のどこかに瞬間冷凍保存されていて、さっき解凍されたかのような。 少なくとも、時間があいたから丁寧になっているとかそういうことはないと見て思った。
 再開を素直に喜びたいが、完結するかどうかがわかるまではまだ気がぬけない、そんな漫画なのであった。