読書日記PNU屋

読書の記録

2009年1月に読みたい単行本

 私的メモね。期待度大◎、中○、ふつう△、義務的に×

1/20
◎「本日、サービスデー」(仮) 朱川湊人著 光文社

1/21
◎神器 軍艦「橿原」殺人事件 奥泉光著 新潮社

1/22
ブラザー・サン シスター・ムーン 恩田陸河出書房新社

1/23
◎どうせ、あちらへは手ぶらで行く 城山三郎著 新潮社

1/26
○鬼の跫音(アシオト) 道尾秀介角川グループパブリッシング
○廃墟建築士 三崎亜記集英社

1/28
△五月の独房にて 岩井志麻子小学館

1/29
◎ももんがぁ からっ風作戦 椎名誠文芸春秋

1/30
○架空の球を追う 森絵都文芸春秋
△集めてみました 開運 世界のお守り 世界のお守り研究会編著 講談社 世界の文化

下旬のいつか
仏蘭西ノオト 池井戸潤早川書房
1/31
◎大きな約束 椎名誠集英社


ついに、新堂冬樹重松清の新刊をチェックしなくなった。
最近の新堂小説は展開が読めてしまってアレなので。
また、重松小説はすばらしいときはすばらしくいいのだが、どうも考え方が合わなくて感動できないので、わざわざモヤモヤすることもないと思い、割愛。

2008ノンフィクション・エッセイ・評論BEST 11〜

 一応、面白い順に掲載。感想は下のURLをぽちっとな。

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))川上弘美「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」
鋭い感性に脱帽。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20071229


ゲゲゲの女房武良布枝ゲゲゲの女房
水木しげる好きにはたまらない一冊。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080626


卍の魔力、巴の呪力―家紋おもしろ語り (新潮選書)泡坂妻夫「卍の魔力、巴の呪力」
デザイン好きにはたまらない一冊。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080520


北村薫の創作表現講義―あなたを読む、わたしを書く (新潮選書)北村薫北村薫の創作表現講義」
創作好きにはたまらない一冊。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20081206


続・警察裏物語-27万人の巨大組織、警察のお仕事と素顔の警察官たち北芝健「続警察裏物語」
裏話好きにはたまらない一冊。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080908


遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い吉田太一「遺品整理屋は見た!!」
1巻目より文章もこなれ、内容も穏当になって高感度UP。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20081003


サビシーマン 寝言サイズの断末魔IV松尾スズキ「サビシーマン
キャッチーな表紙画とタイトルにヤラレタ。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080514


オタクはすでに死んでいる (新潮新書)岡田斗司夫「オタクはすでに死んでいる」
物議をかもした一冊。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080521


家庭モラル・ハラスメント (講談社プラスアルファ新書)熊谷早智子「家庭モラル・ハラスメント」
ここんちの元・モラ夫が、私のモラ父にそっくりだったのでハラハラ。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080529

次からは、いよいよ創作フィクション部門BESTを。

2008ノンフィクション・エッセイ・評論BEST 10

 一応、面白い順に掲載。11位以下は明日。感想は下のURLをぽちっとな。

そうか、もう君はいないのか 城山三郎「そうか、もう君はいないのか」
愛だな、愛。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080328


わしらは怪しい雑魚釣り隊 椎名誠「わしらは怪しい雑魚釣り隊」
とにかく痛快。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080319


ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの) 吉田重人・岡ノ谷一夫ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係」
あああキモかわいいいい! 人気のKPBRさんも、案外毛皮なかったらこんな感じかも。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20081211


死体が語る歴史 フィリップ・シャルリエ「死体が語る歴史」
死体ばかりじゃなくて、生きた人の話(鼻のお話)もすごかった。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20081031


奇妙でセクシーな海の生きものたち ユージン・H.カプラン「奇妙でセクシーな海の生きものたち」
文章がとにかくユーモラスなんだこれがー翻訳モノの醍醐味だよねー。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080510


板尾日記3 板尾創路「板尾日記3」
来年も読むぜ。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080413


もう二度と死体の指なんかしゃぶりたくない!-ある鑑識の回想 デイナ・コールマン「もう二度と死体の指なんかしゃぶりたくない!」
最初の現場がエキサイティング。アメリカ流セクハラも掲載。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20081228


長さ一キロのアナコンダ 椎名誠「長さ一キロのアナコンダ
好きだから。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080619


トンカチからの伝言 椎名誠「トンカチからの伝言」
好きなので。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20080113


この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ) 西原理恵子「この世で一番大事な「カネ」の話」
こんなに本当のことを言う本は、稀有である。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20081215

2008BEST本の発表

 今年読んだ活字本は結局360冊に終わり、一日一冊を割ってしまった。昔は480冊くらい一年間に読んでいて、目標800とか思っていたんだがなあ。ちなみに、読む日はヒマな日ゆえ3,4冊一気に読んで、読まない日は全く読まない。来年も読書ペースは変わりそうにない…というか、減るだろう。
 2007年11月〜2008年11月に発行された活字本の中から、MYベストをこのブログで発表してみようと思う。しかし、新刊本も図書館だよりですぐには読めないな。私生活に変化があり、収入が激減したので新刊ハードカバーとかガンガン買えなくなったわけ。まあそれでも、熱病のごとくたまらん欲しい本は新刊で買っているけどね。 
 そんな感じで、今年読み逃したけど面白かった本は、補遺として拾っていければと思う。

 

コミケ最終日にサークル参加


コミックマーケット75に参加します!
相方と直参だよ。
サークル「女医風呂」
12月30日(火)西館す01b

医学系エッセイ本新刊
「B型女医の取説書」…ライトな医学雑学本(アンチ血液型本です)
「医者が患者になるとき」…イシャの目から見た医療機関雑感、ドクハラ記録本
既刊もごっそり売るよ。
年末ですがどうぞよろしく。

デイナ・コールマン/Dana Kollmann「もう二度と死体の指なんかしゃぶりたくない! ある鑑識の回想/NEVER SUCK A DEADMAN'S HAND」

もう二度と死体の指なんかしゃぶりたくない!-ある鑑識の回想もう二度と死体の指なんかしゃぶりたくない!
山田仁子

バジリコ 2008-10-03
asin:4862381073

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 民間から鑑識に登用された女性のすさまじい体験記。巻頭には珍しい屍蝋など、さまざまなカラー写真も掲載。
 惜しい。最初、いきなり鑑識を辞めるシーンで始まる本書は、その後著者の幼少時代から鑑識になる前までの半生記に突入していく。これがアメリカン・ブラックジョークたっぷりで、翻訳文に慣れない自分は投げ出しそうになる。そこを乗り越えれば鑑識のショッキングにしてキャッチーな犯罪実話が期待以上の迫力で繰り広げられるのだが、自伝部分は後にまわしても良かったんじゃないかと思う。
 初の民間登用鑑識員として捜査に関わる著者だが、そこにはセクハラと大人気ない嫌がらせが付き物だった。きついきたない危険が揃い踏みのこの仕事を、イジメを受けてまでなぜ著者がやり抜けたのか不思議だ。それだけやりがいがあったということなんだろうか(著者がユーモラスに書いているだけかもしれないが、アメリカのイジメがやけに明るくドライなことには驚いた)。
 鑑識捜査の記述は素敵なのだけれど、『動物』と『排泄』の章はいらなかったのでは。面白いことは面白いけど、鑑識捜査じゃないし。まあ、著者の自伝を兼ねているということか。
p.s.実にアメリカ的なブラックジョークが満載なので、もしこれがジョーク耐性の少ない日本のウェブログだったら、大炎上の予感。面白いし、私は好きだけれど。
「私の王子様はどこかしら?」なんて、日本人だったらなかなか言えないよなあ。

絲山秋子「北緯14度」

北緯14度北緯14度
絲山 秋子

講談社 2008-11-21
asin:4062150905

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 小説家、セネガルへ行くの巻。
 私はドゥドゥのことも全然知らないし、アンチスモークだし、セネガルに興味もないし、おまけに著者のファンってわけでもないが、楽しめた(←じゃあ、何で読んだんだ!!ときかれたら、なんとなく?と言っておく)。
 多言語で話す人のアタマの馴染み方とか、お国柄の違いが、陳腐な言い方しかできなくて申し訳ないけど、鋭い感性で綴られていくのだ。川上弘美「東京日記」でも似たようなことを感じたが、凡人には想像すらできぬ、作家ならではの細やかさが本書のそこここにあった。
 でも、下痢とその女性的対処が詳細に描かれているのは勘弁な。
 とても私的な旅行であって、読者がヴァーチャル・セネガル旅行できるような感じではないのだけれど、だからこそ、その土地の人々の魅力が立ち上がってくるように思う。